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2015年05月27日

くずまんじゅう はじめました

久々のブログかきこみです。
今年の春は雨が多くて、「若様雨が・・・」「春雨じゃ、濡れていこう」など風流なものではなくて、ざざぶり状態でした。
一転して5月ともいうのに過去観測史上(過去130年)始めての最高気温30度超の連日・・・
和菓子屋は季節を売る商売ですから、春は春らしく、夏は夏らしくというのが一番ありがたいのですがそうもいかず、一足早く夏物の冷菓を販売することにしました。
最近のあたらしい冷菓もいろいろございますが、一番古くからの夏の伝統的なものは、くず饅頭でしょうか・・・
京都の祇園の鍵善さんの茶房でいただく、くずきりは美味しいですね。そしてBGMは水琴窟(すいきんくつ)の音色・・・
水琴窟とは日本庭園の仕掛けの一つで手水鉢の近くの地中に作り出した空洞のなかに水滴を落下させてその音色を外に聞こえるようにしたものであります。
それがあたかも洞窟の中で反響する水の音が琴のような趣があるということでしょうか。確かに涼しげではあります。
くずの根っこのデンプンからつくられた原料ですが古い書物やのれんには「づく」とかいてあります。
まあ昔は右から左に読むのはわかりますが、づとずの区別はなぜなのかわかりませんので年配の方に尋ねてみましょ。
このように歴史ある「くず」はわずかなお砂糖以外なにも加えずにそのまま昔のとおりに作ります。
象屋の「くず」は奈良県吉野の「よしのくず」と呼ばれる最高級品使用。
ちなみに冷蔵庫で冷やしてその日の内に召し上がって下さい。
翌日でも腐るわけではございませんが、白く濁っておいしくなくなります。
日持ちのするものはくずではございませんので、ご注意ください。

くずまんじゅう はじめました
うーんさすがに創業450年余りとは驚きです。
関ヶ原より前ではないか・・・
始祖は吉野南朝につかえた方らしい。現在大宇陀で盛業中の森野吉野葛本舗です



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